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バスの降車ボタン

Author jap manga    Category

仙台市街からはちょいと離れた所に住んでいるので毎日バスと地下鉄を利用しているのですが、時々バスの降車ボタンを押すタイミングについて考えることがあります。

ボタンを押せば次のバス停で止まってくれる降車ボタン。
なぜか私が利用するバス停では誰もなかなか押そうとしないんです。
押したら負けかな、みたいな雰囲気があります。
他のバス停だと、前のバス停を発車した瞬間に押されるってことも多いのに、なぜか誰も押そうとしないんです。

みんなどうせ誰かが押すだろうと思っているだけなんでしょうけど、私は勝手に押したら負けなんて思いながら、誰かが押す。誰かが押す。と心の中で唱えてドキドキしてたりします。
まるで壁に向かってスクーターを走らせ、ブレーキをかけたら負け的なチキンゲームの様です。
そんなことだからバス停が近くなって誰かが押すとちょっと勝った感があって気持ちがいい。
運転手さんには迷惑なことなんでしょうけど。

ほんと謎なんですよね。なぜかこのバス亭だけボタンが押されるタイミングが遅い。
夜も8時、9時の疲れたサラリーマン達の無言の駆け引きがあるんです。
まぁ絶対負けたくない私は、意地でも押すことはなかったのですが、先日ついにバスの降り過ごしをやってしまいました。
誰かが押すだろうと思っていたら降りる人がいなかったっていうね。
やばいと思った時には、すでに遅し。急ブレーキかけないといけなくなるので、壁にクラッシュする気分で自分のバス停をスルーしてしまいました。
降りるのが1人と言うことがほとんどなかったので大丈夫だと思ってたんですけどね。
いやー切ないですよ。行き過ぎたバス停から歩いて帰るのは。

そのことがあってから、降車ボタンチキンレースで私のハートはチキンになり何度か押してしまうようになってしまいました。
自分の中で、あーもうだめだ、今日は誰もいない。と思ってボタンを押したのに、バス停で止まると数名が降りてくるこの敗北感ったらないです。
いやー、今日も誰かが押してくれたわーと思いながら降りていく人々。
それを見てがっくりの押してしまった自分。
おまえら何で押さなかったんだよと。
この駆け引きに負けてしまった自分がくやしいです。

まぁそんなくだらないことを毎晩やっているわけですが、ほんとボタンを押さない方々がどういう気持ちで乗っているのか気になるところです。
そしてまた降車ボタンチキンレースが続いていくのですね。

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